じめじめした仏滅の夕暮れは外へ

じめじめした仏滅の夕暮れは外へ

セミもおとなしくなった夏の晩。
少年は縁側に座って、西瓜をかじっていた。
かじってはスイカのタネを庭に向かって吐き出していると、ときにはタネがうまく飛ばずに、自分の体に落ちる時もあった。
隣に置いたかとり線香の匂いと、月が明るい蒸し返す夜、そして口に広がるスイカの味。
少年はそれぞれを堪能しつつ、この夏これからどんなことして遊ぼうか、と夜空を見上げた。

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教え子は幸せじゃなかった
「教え子」について本を書くなら、どんなことを調べる?「教え子」の一般的な解説とかかな。それとも、個人的な考え方からくる意見かな。
★★