ぽかぽかした祝日の夜明けは熱燗を

ぽかぽかした祝日の夜明けは熱燗を

少年は大変ひもじかった。
もうすぐ夏休みという時期、学校から早足で下校している時だった。
セミもうるさく鳴いていて、日光は強く、夕方でもいまだお日様は沈みそうになかった。
少年は汗をかきつつ一人で歩いていた。
友達と一緒に下校するときも多いが、今日はあまりにもお腹が空いていたので、とっとと帰宅して何かを食べたかった。
少年が食べるつもりなのは、昨晩のカレーの残り。
昨日のカレーは、たしか鍋に多少は残っていたはずだ。
ご飯だっておそらく、余りが冷蔵庫に入ってたはず。
少年は早くカレーを食べようと、足早に家へ向かった。
すると、汗がさらに流れ出した。

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★★